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リハビリのSTGやLTGで必ず押さえるべき5つのポイントとは?!【評価実習や臨床実習のレポート】

評価実習や臨床実習でレポートを書く際に、STGやLTGといったゴール設定を明確に立てられていますか。

STGやLTGを設定する際に、必ず押さえるべき5つのポイントをご紹介します。

 

みなさんはどのようにSTGやLTGを設定していますか。

なかにはSTGやLTGが全くかけ離れたことを設定している方もいます。

 

STGやLTGは目標であるため、この部分の設定が明確にできていないとリハビリの進行も遅れてしいます。

それではご説明していきます。

 

STGやLTGとは?

リハビリを行う上で、必ずゴール設定をしますよね。

ゴール設定は、STG(短期目標)やLTG(長期目標)に分かれています。

なかにはMTG(中間目標)を立てる方もいらっしゃいます。

 

このゴール設定がズレてしまうと、リハビリの進行や退院時期が遅れを取ってしまうため、とても重要な部分です。

 

STGやLTGの立て方とは?

それでは設定の仕方についてご説明します。

必ず押さえるべきポイントは次の5つです。

〜5つのポイント〜

①設定時期を明確にする

②具体的に設定をする

③STGとLTGを関連づける

④LTGから設定する

⑤獲得できたら変更する

 

それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。

 

[icon image=”point1-1-g”]設定時期を明確にする

一つ目は、STGやLTGの設定時期を明確にすることです。

時期を明確にするためには次の3つをおさえましょう。

 

なぜ明確にするのか?

なぜ時期を明確にしなければいけないかわかりますか。

 

例を一つあげましょう。

たとえば、LTGにT字杖で屋外歩行自立を設定したとします。

ここで獲得時期の設定をしないと、2週間先の獲得を目指しているのか、それとも3ヶ月先の獲得を目指しているのかわかりません。

 

獲得時期が明確になっていないと、リハビリの進行も遅れてしまいます。

 

時期を明確にする方法とは

ではこの時期の設定はどのようにすればいいのでしょうか。

自分のなかでなんとなく時期を設定してしまいがちですが、ある程度根拠があった方がいいです。

そのためには、文献や実習先のデータを使って時期の設定をするとよいでしょう。

 

文献を探してみると、歩行獲得時期を調査したものや予後予測が書いてあるものがあります。

またリハビリに力を入れている実習先であれば、歩行獲得期間や在院日数、関節可動域などさまざまな項目の経過をデータとして取っています。

 

それらのデータを元にSTGやLTGを設定するとよいでしょう。

  

文献の使用方法とは

例をあげましょう。

『◯◯(報告者)によると、人工膝関節全置換術(TKA)患者のT字杖歩行屋外自立は手術後14日と報告している。そのため、T字杖歩行屋外自立の獲得時期を14日と設定した。』

 

このように文献を用いることで漠然とした時期の設定から、ある程度根拠のある明確な時期の設定ができます。

 

[icon image=”point1-2-g”]具体的に設定する

二つ目は、具体的に設定することです。

STGやLTGで、『トレンデレンブルグ歩行の改善』や『痛みの軽減』などあげてくることがあります。

 

確かに問題であり改善が必要ですが、ゴール設定としては望ましくありません。

仮にこのようなことをゴールとしていた場合に、改善すれば退院できるでしょうか。

改善したとしても患者さんの生活にはなんの意味もありません。

 

痛みを軽減させることは大切ですが、重要なのは生活ができるように必要な動作を獲得することです。 

そのためSTGやLTGでは、具体的な動作を設定します 

たとえば、『トイレ動作自立』や『屋外T字杖歩行自立』などです。

 

トレンデレンブルグ歩行の改善は股関節疾患の場合に重要かもしれませんが、あくまでPT的な視点です。

トレンデレンブルグ歩行が改善しないと退院できませんか?

違いますよね。

 

患者さんが生活で必要とする動作が獲得できれば退院できるため、患者さんに必要な動作をしっかりと考え、具体的にゴール設定することがポイントです。

 

※注意点として、トレンデレンブルグ歩行を治療対象にしないというわけではありません。

ゴール設定は患者さんの生活もよく考え設定していきましょう。

 

[icon image=”point1-3-g”]STGとLTGを関連付ける

三つ目は、STGとLTGを関連付けることです。

 

たとえばLTGをトイレ動作自立とします。 

トイレ動作とは、下位更衣動作や座位保持、方向転換などさまざまな要素によって動作が構成されています。

このトイレ動作を構成している一つ一つがSTGの対象となります。

 

たとえば、座位保持や方向転換はできるが下位更衣動作ができなければ、STGは下位更衣動作自立となります。

この下位更衣動作もさまざまな要素によって構成されているため、さらに細分化して設定することもできます。

細分化する場合は、LTGでトイレ動作自立、MTGで下位更衣動作自立、STGで立位保持自立などと設定していきます。

  

このようにSTGとLTGに一貫性があり、治療内容と方向性がマッチしていることが大切です。

 

[icon image=”point1-4-g”]LTGから設定する

ゴール設定はLTGから設定するとよいでしょう。

LTGから設定することでゴールがはっきりとし、そのために何が必要なのか明確になります。

 

まさに先ほどご説明した3つ目のポイントの内容ですね。

ゴールが明確になることでリハビリで何をすればいいのか明確となり、治療内容の立案も具体的にできるようになります。

 

[icon image=”point1-5-g”]獲得できたら変更する

五つ目は、設定したゴールを獲得できたら変更することです。 

特にSTGは設定期間が短いため、獲得したらどんどん変更していきましょう。

 

このように常に評価し、ゴール設定や治療内容を見直していくことが重要となります。

 

まとめ

今回はSTGやLTGについてご説明してきました。

STGやLTGは関連付け考え、具体的に期間を設定することが重要です。

ゴール設定がズレてしまうと、方向性や治療内容もズレてしまいます。

 

今回ご紹介した5つのポイントをしっかりとおさえゴール設定しましょうね。

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