股関節伸展の関節可動域検査で、腹臥位が取れない方に対してどんなふうに計測していますか。
今回は、腹臥位が取れない場合の股関節伸展の関節可動域検査についてご紹介します。
臨床では腹臥位が取れない患者様は多くいらっしゃいます。
特に多いのが円背があり腹臥位が取れない方です。
このような方の股関節伸展可動域を計測する場合、どんなふうに行っていますか。
それではご紹介しましょう。
股関節伸展の関節可動域検査とは?
まず基本項目のおさらいです。
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〜股関節伸展ROMとは?〜
[icon image=”check3-b”]基本軸:体幹と平行な線
[icon image=”check3-b”]運動軸:大腿骨
[icon image=”check3-b”]測定肢位:腹臥位
[icon image=”check3-b”]参考可動域:15°
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基本軸や運動軸、参考可動域はしっかりと抑えておきましょう。
これを覚えておかないと計測できません。
また検査する際は代償動作にも気をつけましょう。
腹臥位以外での計測法とは?
股関節伸展の関節可動域検査は腹臥位ですが、円背が強く腹臥位が取れなかったりする体験をしたことがあるのではないでしょうか。
その場合はどのように計測していますか。
腹臥位が取れない場合は、側臥位で計測しましょう。
基本軸や移動軸をしっかりと抑えておけば、側臥位でも計測可能です。
側臥位で計測する場合、体幹の回旋や骨盤の回旋が代償動作として加わるため、カラダを使って止めて計測することがポイントです。
この方法であれば腹臥位が取れなくとも股関節伸展の関節可動域を計測することができます。
教科書では腹臥位で計測しているため、評価をする前に一度バイザーに相談をしてから行ったほうがいいでしょう。
股関節伸展角度と歩行の関係
歩行において、股関節伸展角度はとても重要になります。
特に立脚後期であるターミナルスタンスで股関節伸展角度が必要となります。
この際の股関節伸展角度は20°程度です。
股関節伸展制限があると骨盤が後方に引けたりするため、股関節伸展角度はとても重要なポイントとなります。
まずはしっかりと股関節伸展角度が計測できるようにしましょうね。
さいごに
股関節伸展の関節可動域検査で、腹臥位が取れない場合は側臥位で計測してみましょう。
その場合しっかりと軸に注意し、代償動作を出さないようにしましょうね。