学生のみなさんは、MMTの4・5レベルをしっかりと評価できていますか。
バイザーに質問されても答えられる、工夫したMMTの方法をご紹介します。
理学療法評価や作業療法評価でMMTは必須項目といっていいほど、重要な評価項目ですよね。
しかし教科書に書いてあるMMT4・5の基準はあいまいです。
みなさんはどのようにMMT4・5を行っていますか。
今回は少しでも明確に評価できるように工夫したMMTの方法をご紹介します。
MMTの4・5とは?
MMT4・5の評価方法で悩んでいる学生さんがとても多いと思います。
教科書的には以下のような基準となっていますよね。
〜MMT基準〜
4レベル:中等度〜強度の徒手抵抗に抗せる
5レベル:最大の徒手抵抗に抗せる
このような基準がありますが、徒手抵抗をかけたときの感じ方でレベルを判断しなければならないため、あいまいになりやすいですよね。
さらに初期評価と最終評価の間が空いてしまうと、初期評価ではどのくらいの抵抗に耐えられていたのかもわからなくなってしまう学生もいます。
しかし抵抗のかけ方を一工夫するだけで、MMTがよりわかりやすく測定できるようになります。
MMTの工夫とは?
MMTをわかりやすく測定するポイントは、徒手抵抗のかけ方です。
徒手抵抗をかけるときに、手の平でグッと抑えている方が多いのではないでしょうか。
基本的にはこの方法で抵抗をかけると思います。
しかし初期評価と最終評価の間が空いたり、学生さんは患者さんに触り慣れていないため、初期評価での抵抗感を忘れてしまう学生さんが多くいます。
こうならないためにも、徒手抵抗のかけ方を工夫するとよいでしょう。
例えばMMT5は手の平で抵抗をかけ、MMT4は指だけで抵抗をかけたりと、抵抗のかけ方を少し変えてもよいでしょう。
手の平と指で抵抗をかけた場合、同じ力を加えても指だけのほうが抵抗感は弱くなります。
手のひらで最大に抵抗をかけた場合をMMT5、指で最大に抵抗をかけた場合をMMT4と設定することで、自分の中である程度の基準が作れると思います。
まとめ
MMTの4・5レベルの評価はとてもあいまいです。
特に学生さんは初期評価と最終評価で間が空いてしまうと、評価があいまいになりやすいです。
今回ご紹介したように、自分の中で基準を作ることで患者さんの身体機能の変化を追えるでしょう。
ぜひ参考にしてみてくださいね。