退院に向けゴール設定やリハビリする際に、家屋評価することはとても重要です。
家屋状況を把握し場合によっては住宅改修も検討する必要があります。
今回は、家屋評価で必ず確認しておくべき7つのポイントをご紹介します。
退院に向けゴール設定するときに、身体機能だけに目が行ってませんか。
例えば、段差昇降獲得が目標だったとしても、段差の高さが10㎝と40㎝では獲得すべき身体能力が違います。
このように自宅の環境によって目標が変わってくるため、自宅の環境を把握しておくことがとても重要です。
それでは家屋で注目すべき7つのポイントをご紹介しましょう。
家屋評価のポイントとは?
退院に向けリハビリをする上で、家屋の環境を把握しておくことはとても重要なことですよね。
注目すべき家屋状況は次の7つのポイントです。
最低限これは抑えておきましょう。
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〜7つのポイント〜
[icon image=”check3-b”]住宅のタイプ
[icon image=”check3-b”]玄関前
[icon image=”check3-b”]上がり框
[icon image=”check3-b”]トイレ
[icon image=”check3-b”]浴室
[icon image=”check3-b”]寝室
[icon image=”check3-b”]間取り
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住宅のタイプ
住宅のタイプとして、一軒家か集合住宅かを確認します。
集合住宅であれば、マンション・アパート・団地など詳しく情報収集します。
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〜集合住宅の場合〜
[icon image=”check3-b”]住宅のタイプ
(マンション・アパート・団地)
[icon image=”check3-b”]自宅は何階か
[icon image=”check3-b”]エレベーターor階段
[icon image=”check3-b”]階段の段数や高さ
[icon image=”check3-b”]手すりの有無
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このような項目は情報収集しておきましょう。
高齢者の場合、団地に住まわれている方も多くいらっしゃいます。
団地はエレベーターがないことが多く、また段差も急で手すりが無いこともあります。
自宅内だけの生活だけでなく、自宅に入るまでの環境もしっかりと確認しておくことも重要です。
玄関前の環境
自宅で生活するにはまず玄関にたどり着くことが必要です。
意外とこの部分を見落とす方もいらっしゃるので、玄関前は要チェックです。
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〜玄関前のチェック〜
[icon image=”check3-b”]玄関まで段差や階段はあるのか
[icon image=”check3-b”]段差の高さや手すりの有無
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玄関の上がり框
玄関の上がり框(あがりかまち)はポイントの一つです。
玄関入って家に上がる時に一段高い段差がありますよね。
それが上がり框がです。
新しいご自宅では上がり框は10㎝ぐらいと低いものが多いですが、昔のご自宅の場合は40㎝と高いことがよくあります。
上がり框を登れなければ自宅には入れないため情報収集が必要です。
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〜上がり框のチェック〜
[icon image=”check3-b”]上がり框の高さ
[icon image=”check3-b”]手すりの有無
[icon image=”check3-b”]手すりの代わりとなるものがあるか(下駄箱など)
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トイレ
トイレは毎日使い、1日の使用頻度も多い場所の一つです。
次の項目は最低限おさえておきましょう。
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〜トイレのチェック〜
[icon image=”check3-b”]ドアのタイプ(開き戸or引き戸)
[icon image=”check3-b”]手すりの有無
[icon image=”check3-b”]洋式or和式
[icon image=”check3-b”]便座の高さ
[icon image=”check3-b”]ドアに対して便座の向き
[icon image=”check3-b”]段差の有無
[icon image=”check3-b”]トイレの広さ
[icon image=”check3-b”]ポータブルトイレ使用可能か
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浴室
入浴動作が大変な高齢者の方は意外と多いのが現状です。
また床が水で濡れ転倒するリスクもあるため、しっかりと環境を把握しておくことがポイントです。
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〜浴室のチェック〜
[icon image=”check3-b”]浴槽の高さ(深さ)や幅
[icon image=”check3-b”]手すりの有無
[icon image=”check3-b”]段差の有無
[icon image=”check3-b”]シャワー椅子の有無
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寝室・寝具
寝室や寝具は毎日必ず使用するため、しっかりと情報収集しましょう。
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〜寝室・寝具チェック〜
[icon image=”check3-b”]布団orベッド
[icon image=”check3-b”]ベッドの高さ
[icon image=”check3-b”]ベッドの性能や柵の有無
[icon image=”check3-b”]布団の場合、近くに捕まる物はあるか
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間取り
最後は普段生活する範囲の間取りです。
間取りから普段の行動範囲の導線をチェックします。
導線をチェックし、手すりや支持できるものがあるか確認もしておきましょう。
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〜間取りチェック〜
[icon image=”check3-b”]導線チェック
[icon image=”check3-b”]導線上の支持物
[icon image=”check3-b”]段差の有無
[icon image=”check3-b”]ドアの有無や性能
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家屋評価を活かすには?
最初にご紹介したように、家屋の状況によって獲得すべき身体能力が変わってきます。
例えば玄関の上がり框獲得が目標だったとしても、高さに違いがあるためチェックが必要です。
上がり框が40㎝と10㎝では、獲得すべき身体能力変わってくるのがわかると思います。
身体機能が向上し動作が獲得できるよういなれば良いのですが、高齢者の場合は身体機能の向上に個人差が大きく獲得できない場合があります。
そんなときに重要なのが住宅改修です。
まずはしっかりと情報収集します。
自宅の環境を把握し、自宅同様に環境設定して動作の評価をします。
評価し段差昇降が難しいようであれば、20㎝程度の段差を一枚入れ1段だったものを2段にするなどし、段差の高さを低く調整します。
このように獲得目標が同じだったとしても、家屋状況によって獲得すべき身体能力が変わってくるためしっかりと情報収集しておくことが大切です。
まとめ
今回は家屋状況のポイントについてご紹介してきました。
ご自宅に退院するにあたり、身体機能面以外に家屋状況の把握が重要となります。
家屋状況をしっかりと把握し、身体機能と統合させゴール設定などを立てることがポイントです。
今回ご紹介した内容は最低限情報収集しておきましょうね。